2025年9月20日(土)定例活動レポート

現地渋川の天気は曇り時々小雨。
気温は22度と秋の涼しさを感じられる一日で
真夏のような厳しい暑さもなく、作業がしやすい環境となりました。

現地集合の方と合流し、いつものように軽く自己紹介を済ませたあと
班に分かれて作業開始です。

野菜農家さんの班

野菜農家さんの班では、玉ねぎの種まきと白菜の苗の定植を行いました。

まずは赤い播種機を使って玉ねぎの種を均一にまき、その上に培養土をかけました。

さらに、左官屋さんが使うようなコテで育苗箱の余分な土を落としながら均し
きれいに整えていきます。

種まきが終わった育苗ポットは、あらかじめ農家さんが
畑に用意してくださった膨張ネットの上に並べ、

その上からコンパネ板を置き、参加者が順番に板の上に乗って土を押し固めました。

直接踏むと力が偏ってしまうため、板を介して均等に力をかけることで、
種と土がしっかりと密着し発芽率がUP、安定します。
また、土が乾燥しにくくなり、水やり後に土が沈み込むのを防ぐ効果もあります。

最後に水をたっぷりと撒き、

シルバー色のマルチシートを被せ、

青いポールを両端から立て

遮光ネットを張り

ネットが風で飛ばされないように洗濯ばさみで固定して完成しました。

その後、白菜の苗の定植も行いましたが、雨が強まってきたため作業は途中で切り上げました。

ブルーベリー農家さんの班

ブルーベリー農家さんの班では、先月に引き続きハウスの整理を行いました。

まずは、先月の活動の際に
地面の熱消毒のために敷いていたビニールシートを撤去する作業から始めます。

雨が多かったためビニールに水が溜まって重くなっており、取り除くのは一苦労でしたが、

シートを外すと根ごと雑草が枯れており、改めて熱消毒の効果をしっかり確認することができました。

さらに、農家さんから許可を得て、参加者が持参した
茎ブロッコリー(別名スティックセニョール)の苗を植える作業もこちらのハウスで行いました。

ちなみにスティックセニョールとは・・・・
日本でブロッコリーと中国野菜のカイランを交配して誕生した野菜で
通常のブロッコリーが大きな花蕾を一度収穫して終わるのに対し、
スティックセニョールは最初に頂点の花蕾を収穫したあとも、
側枝から次々と細長い茎と小さな花蕾が伸びてくるため、長期間にわたって収穫を楽しめるのが特徴。
気になるお味はmブロッコリーに似た風味がありつつ、アスパラガスのような甘みと食感だそうです。

今回は、参加者さまの経験として畝作りから植え付け、防虫ネット張りまで、
すべての工程を参加者お一人で挑戦していただきました。

ハウスの畑に天鍬で溝を掘り、

レーキで土を均し、等間隔に苗を植え、防虫ネットをかけて仕上げました。

慣れないながらも最後までやり切ったことで大きな達成感を得られたようです。

実際に最初から最後まで一連の流れを経験することで、
農作業の奥深さや工夫の必要性を肌で感じていただけた貴重な経験になったと思います。

また、まだ熱消毒をしていない場所には試しにビニールをかけてみました。
ただ、すでに気温が30度を超える日が少なくなっているため、
十分な効果が得られるかは分かりません。
それでも「やらないよりはまし」と思い、ものは試しです。

また、こちらのハウスでは、雑草の葛が何度も再び生えてくるため、
いろいろと調べた結果、根に直接効くタイプの除草剤を与えると再生を防げることが分かりました。
そこで今回は、葛の根元に除草剤を差し込む作業も行いました。

写真の赤い丸で示した場所に除草剤を打ち込みました。
これで効果が出てくれることを願います。

ハウスがご覧のようにすっかりきれいになりました。
参加者のみなさまのご協力のおかげです。
ありがとうございます。

よいおやさいの管理畑の班

管理畑の班では、さつまいもの試し掘りを行いました。

鎌でさつまいものツルを取り除き

マルチシートを剥がした後、素手で掘り起こします。

どうやら、まだ十分な大きさには育っておらず、本収穫には少し早そうとの判断がでました。
予定では来月第3土曜日の定例活動日に収穫ができそうとのこと、楽しみです。

その後、ブルーベリー畑に戻り、今年被害が多かったハマキムシの駆除を行いました。

ハマキムシは葉を丸めてその中で生活する害虫で、ブルーベリーの葉や新芽を食べてしまいます。
被害のある枝を見つけ切り取り、ドラム缶で焼却処分しました。

これにより繁殖を防ぎ、来季の被害軽減につながります。

曇り空の下、時折小雨に見舞われながらの活動となりましたが、
涼しい気候のおかげで作業は順調に進み、それぞれの班で集中して取り組むことができました。

時間となり、現地集合の方とは解散し
東京組(和光市駅発)は、ばんどうの湯で疲れを癒やし
帰路につきました。

参加者のみなさま大変おつかれさまでした!
ありがとうございました!!