朝晩の気温もぐっと下がり、季節はすっかり秋模様。
標高の高い場所では紅葉が始まり、行楽シーズンということもあって関越道は
紅葉を楽しむ車で少し渋滞がありました。
いつもより少し到着が遅れながらも無事に現地・渋川へ到着し現地集合の方々と合流。
自己紹介を交わしたあと、さっそく作業開始です。
ブルーベリー農家さんの班
今回は、ブルーベリー畑に設置されていた防鳥ネットの撤去作業を行いました。
ブルーベリーの収穫シーズン中は、実を狙う鳥たちから守るために
ネットを張っており、毎年シーズン後に取り外しています。

ネットは地上約2メートル以上の高さに張られており、荷台に乗って手を伸ばしながらの作業。
上を見上げながらの作業は少し大変でしたが、みんなで声をかけ合いながら進めました。



また、畑の端にある柿の木の近くでは、落ち葉がネットの上にびっしりと積もっており、
これも一緒に取り除きながらの作業となりました。




ネットの一部は経年劣化しており、ところどころ破れている箇所も。
10年以上使われてきたこのネットは、今回で役目を終えることとなりました。
長さは15メートル以上にもおよび、一人では持てないほどの重さです。
作業後は、ネットを「マイカー線」(農業用の丈夫なナイロン紐)でまとめ、
後日短く切って処分するとのことでした。


防鳥ネットは農家さんにとっては欠かせない存在。
鳥さんたちは、ブルーベリーの甘い実を見つけると、食べに来てしまうため、
収穫前のほんの数日でも大きな被害になることがあります。
ネットは「果実を守る見えないバリア」です。
よいおやさい畑の班(さつまいも収穫)
こちらの班では、さつまいもの収穫作業を行いました。
前回の活動で試し掘りをした際、立派に実っていたため、満を持しての本収穫です。
事前にシルバー人材の方がさつまいものツルをきれいに刈ってくださっていたので、
まずは畝の上に敷かれた黒いマルチシートを剥がすところから始めます。


二人一組で両端を持ち、息を合わせてゆっくりと引っ張りながらマルチを剥がしていきます。
マルチに絡まったツルは鎌で切り落としながら、丁寧に作業を進めました。

次に、スコップを使って畝の両端を掘り起こします。
このときに注意するのは、さつまいもを傷つけないこと。
さつまいもは皮がとても薄くデリケートなため、少しの衝撃でも表面が傷ついてしまい、
そこから腐りやすくなることがあります。
そのため、スコップで大まかに掘り起こしたあとは、素手や熊手で丁寧に土をかき分けるのが基本です。

どうでしょう?立派なさつまいもではないでしょうか。
(品種は、紅あずまです。)

慎重に掘り進めていましたが、中には思わぬ方向に育っていたものもあり、
フォークの先がさつまいもに突き刺してしまうこともありました。
なかなか、難しいものです。

掘り上げたさつまいもは、昨年よりも数はやや少なめでしたが、
その分一つひとつがしっかりと大きく育っており、
見た目にも立派で食べごたえのあるサイズ。
収穫したときのずっしりとした重みからも、8月中旬にツル返しのした成果なのか
ツルぼけせずにしっかりと土の栄養を吸って育ったことが感じられます。
ツルボケ・・・・ツルや葉は立派に広がっているのに肝心のさつまいもが小さい状態のままのこと。

さつまいもの豆知識
実は、さつまいもは収穫してすぐに食べるよりも、数週間“熟成”させたほうが甘くなります。
この熟成のことを「キュアリング」と呼び、収穫直後のさつまいもを
30〜33℃・湿度85〜90%ほどの環境で4〜7日間ほど保管すると、
表面の傷が修復されると同時に、内部のでんぷんが糖分へと変化し、甘みがぐっと増します。
時間をかけてゆっくり寝かせることで、あのしっとりとした食感と濃厚な甘みが生まれます。
参加者の皆様のご協力により、畑の約1/3を収穫することができました。
ありがとうございます。

今回のお土産は、「さつまいも」と「栗」、「じゃがいも」でした。
時間となり現地集合の方とは解散し
東京組(和光市駅発)はばんどうの湯で疲れを癒やし帰路につきました🚗
参加者のみなさま大変おつかれさまでした!!
ありがとうございました!
