午前中は曇り空が広がっていましたが、午後には一転して、
梅雨明けを思わせるような青空と強い夏の日差しが照りつける中の活動の一日となりました。
無事に現地渋川に到着。
早速作業に取り掛かります。
気温は30度を超え、じっとしているだけでも汗ばむほど。そんな中でしたが、
今回のメイン作業は「じゃがいもの収穫」
春に植えたじゃがいもが、やっと収穫です!
今回収穫した畑は、今年の3月15日に種芋を植えた場所。約4か月
無農薬で育ててきたこともあり、畑やじゃがいもの畝の周囲には雑草がぎっしり。

まずはその雑草を丁寧に取り除くところから。

じゃがいもの葉の部分が全く見えないほどに雑草が、、、

雑草をある程度取り除いた後、
スコップやさつまいも掘りで使用した農業用のフォークを使って土を掘り起こします。
畝の両端から慎重に。


土の中から顔を出したのは、いい感じのサイズのじゃがいもたち。


土の感触を手に感じながら、「あ、あった!」と声が上がるたびに、皆さんの表情も自然とほころびます。
まさに、収穫ならではの楽しさと達成感を味わえる瞬間です。
ベテラン参加者のくまちゃんも「宝の山だ」と大喜び!!

今回掘り出したのは「キタアカリ」と「男爵」。
あまり馴染みがないキタアカリは、男爵を品種改良したもので
赤い芽が特徴(写真では分かりづらいですが)。
ホクホクとした食感が人気の北海道生まれの品種です。
北海道の一部地域では別名“栗じゃが”とも呼ばれるそうで、ほのかな甘みがあります。

一方で、いくつかのじゃがいもには軟腐病と思われる症状が見られ、触ると柔らかく崩れやすく、
強い悪臭を放っているものもありました。

軟腐病は他のじゃがいもにも感染する恐れがある病気のため、
誤ってほかの収穫物と一緒にしないように注意が必要です。
作業中は、そうした傷んだじゃがいもを見つけ次第、すぐに別に取り除き、
感染が広がらないようしました。
参加者の皆さんも「これは大丈夫ですか?」「こっちは少し柔らかいね」と確認しながら、
丁寧に選別作業を進めてくださいました。
また、日光を浴びて緑化してしまったものは毒素(ソラニン、チャコニン)を含むため
他のものと分けてコンテナへ。
※緑化したじゃがいもに含まれるソラニンやチャコニンなどの天然毒素を摂取すると、
嘔吐、下痢、腹痛、めまい、頭痛、吐き気といった食中毒症状を引き起こす恐れがあります。
重症の場合には、呼吸困難や意識障害を伴うこともあり、
特に小さなお子様や体力の弱い方は注意が必要です。

「じゃがいもも大きくてこんなに収穫できるとは思わなかった!」という声も。
今回だけでも相当な量。(コンテナ10杯分程!)
しかも、これでまだ半分ほど。残りは次回以降に持ち越しです。


午後は、収穫したじゃがいもを保管するために、
よいおやさいのブルーベリー畑にハウスへ移動。
屋根のビニールが破れていたため、急遽補修作業も行うことに。
支援農家さんから譲り受けたビニールを使って、皆さんで力を合わせて補修を行いました。




じゃがいもは光に当たると緑化してしまうため、ハウスの側面にも遮光ネットを設置。

くるくるとまとまっているので、回しながら遮光ネットを広げます。

これで光が遮られました。

収穫じゃがいもは、サイズや品種ごとに分けて並べられ、
保存環境もばっちり整いました。


作業の締めくくりには、参加者のお土産用でブルーベリーの「詰め放題」を実施。
新鮮なブルーベリーを、その場でパックに詰める体験はちょっとしたご褒美タイム。
さらに、掘りたてのじゃがいもも一緒にお土産としてお持ち帰りいただきました。
暑さの厳しい一日でしたが、皆さんの協力で無事にすべての作業を終えることができました。
じゃがいもの収穫という節目の作業に立ち会い、春からの積み重ねが形になっていく感動を、
参加者全員で共有することができたと思います。
帰りは、東京出発組(和光市発)いつものようにばんどうの湯で疲れを癒やし
帰路につきました。
参加者の皆様、大変お疲れ様でした!!!