今回の定例活動も、先週に引き続きあいにくの雨模様となりました。
しかも前回よりもやや雨脚が強く、天気には恵まれませんでした。
雨の影響もあり、関越道は空いておりスムーズに移動できました。
予定よりも早く、9時過ぎには現地渋川に到着。
いつものように初参加の方も居るため、各自自己紹介を終えたあと、早速作業開始です。
今回は農家さんの作業はなく、よいおやさいが管理している畑での作業となりました。
かつて耕作放棄地だったこちらの北上野圃場にて、さつまいもの苗植えを行いました。

まずは畝づくりからスタート。
田引き車で畑の端から端へまっすぐに紐を張ります。

それに沿って天鍬で畝の両側に溝を掘っていきます。
溝が完成したら、畝の上部をレーキできれいにならし、平らに整地していきます。
その後、マルチシートを丁寧に広げていきます。
シートにシワが寄らないよう、足で抑えながら周囲の土をかぶせて固定していきます。
通常は風対策として両端をしっかりと踏みつけて固定するのですが、
この畑は林に隣接していて風がほとんど入らないため、今回は踏みつけ作業は省略しました。



マルチ張りが終わると、いよいよさつまいもの苗植えへ。
シルバー人材の方が即席で作ってくださった専用の道具を使いながら、効率よく植え付けていきました。
この道具は先端が二股に分かれており、苗を押さえつけるのに非常に便利。


苗はマルチの中心から約10cmほどずらし、”斜め”に差し込むように植えていきます。
斜め植えは、茎の節が土に多く接するため、たくさんの根が発生しやすく、
細長い芋が多数育つというメリットがあります。
調べてみると他にも「垂直植え」や「船底植え」、「水平植え」など、植え方にもいくつか種類があるとのことで
作業をしながら植え方ひとつにも奥深さがあるなぁと感じます。
ちなみに去年は「垂直植え」でした。教科書通り違いが出るかもと収穫も楽しみになります。

この日は全部で400本の苗を植えることができました。皆さんのおかげで予定していた無事に完了することができました。残りの400本あり、6月の第一土曜日に予定している臨時活動日に植え付けを行う予定です。ぜひまたお力を貸していただけると嬉しいです。

他には、畑の日陰になる場所にシソも植え付けました。

昼食を挟んで午後は、湧玉圃場に移動しての作業となりました。
ここでは、じゃがいも畑とにんじん畑の雑草取りを行いました。
畑に入ってすぐ目についたのは、びっしりと生えた雑草、特にスギナの多さに驚かされます。
スギナは酸性の土壌を好むため、この場所、ちょっと酸性に偏っているのかもしれません。
そういえば、ここ最近は雨が多く降っており、その影響で栄養分が流され、
土壌の酸性化が進んでいる可能性もありますね。
自然相手の作業だからこそ、こうした気づきが次につながっていくのだと思います。

作業は、鎌や素手、ハサミを使ってじゃがいもの苗を傷つけないように注意深く雑草を抜いていきました。


途中、てんとう虫のような虫を発見。
調べてみると「オオニジュウヤホシテントウ(通称:テントウムシダマシ)」という害虫でした。
見た目はテントウムシと比べると星の数が多く表面に艶もなく気持ち悪い印象です。
ナス科の植物を食害する厄介者で、まさに今育てているじゃがいも(ナス科)にとっては天敵。
無農薬で育てている農作業には、こうした発見もつきものです。

時間となり、今回はここまでで作業を終了しました。
皆さんのおかげさまで、畑もすっかりきれいになりました。
(すみません。お写真を取り忘れました。)
ご協力、ありがとうございました!
あいにくの雨の中での作業となってしまいましたが、活動できる日程が限られていること、
そして苗も事前に準備してあったことから、雨の日の天候に関わらず予定通り作業を進めさせていただきました。
足元の悪い中での作業でご負担もあったかと思いますが、皆さんが黙々と集中して取り組んでくださった事で、
大きなトラブルもなく無事に作業を終えることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
また今回は、なんと10年ぶりに活動に参加してくださった方もいらっしゃいました。
お話を伺うと、当時はまだ学生で東京から参加されていたようです。
現在は社会人で群馬県でお仕事をされているそうです。
こうして時を経て再び関わっていただけることは、本当に励みになります。
現地集合の方とは、現地で解散し東京組(和光市駅)は、いつものようにばんどうの湯で
疲れを癒やし帰路につきました。
参加者の皆様、大変お疲れ様でした!!!
帰りの雨上がり夕焼けに染まる幻想的な榛名山↓
