2024年11月16日(土)定例活動レポート

秋も深まり、寒さが一層強まる季節となりました。
空気も澄んでおり、少し肌寒さの中にも心地よい清々しさを感じます。
ブルーベリーは先月よりさらに鮮やかに、全体が美しい赤色に染まっています。
(写真では曇って見えますがカメラの問題で実際は澄んでいます。)

いつものように現地集合の方々と合流し、軽い自己紹介を終えてから作業開始です。

ルーベリー農家さんの班

まずは農家さんのご自宅にお邪魔して、甘柿や干し柿をいただきながら和やかなお話を楽しみました。
この干し柿は、岐阜県美濃加茂市蜂屋町が発祥の渋柿「蜂屋柿」です。
地名にちなんで「蜂屋柿」と呼ばれるそうです。

お写真
左が甘柿(富有柿) 右が渋柿(蜂屋柿)

甘柿(富有柿)は全体的に丸みを帯びた球形をしているのに対し、
渋柿(蜂屋柿)は釣り鐘のような形で、先端に向かって細くなっています。

一番手前のが干してから1週間ほどのもの。

干し柿をいただきましたが、
中身がまるでジャムのようにトロトロで濃厚な甘さがあり、とても美味しい。
店頭でよく見かけるものとは一味違い、熟成された奥深い風味が感じられました。

干し柿は軒下に吊るされていて、
その光景がまるでオレンジ色のランタンが並んでいるように美しく、心が和みました。
干す期間はおよそ1ヶ月だそうです。

農家さんから「渋柿の皮は捨てずに沢庵などの漬物に使う」と教わり、
無駄なく活用する知恵に驚かされました。干した渋柿の皮で沢庵などにつけると自然の甘みがでるようです。
食べ物を大切にする工夫が随所に見られ、とても勉強になります。

その後、昼食をごちそうになり
腹ごしらえを終えて畑へ移動し、ビニールハウスで玉ねぎの定植作業を開始。

まずは雑草取りから始まりました。

見た目は低い雑草ですが、根っこが地中にしっかりと広がっていて、簡単には抜けません。
まるで細いうどんのような根っこをなんとか掴んで引き抜き、なるべく残さないように丁寧に取り除きました。

続いて、マルチシートを敷くために両端を三角鍬で掘り溝を作ります。

たるまないよう足でマルチシートを押さえながら土を寄せていきます。

玉ねぎの苗を丁寧に植え、水をしっかりかけて完成です。
シンプルながらも集中力が必要な作業で、終わる頃には体が心地よい疲労感に包まれました。

ビニールハウスの中も雑草がなくなり、玉ねぎも無事に植え
見違えるようになりました。
ありがとうございます。

野菜栽培農家さんの班

こちらでも同じく玉ねぎの定植を行いました。ただ、先ほどの畑と比べて列がおよそ
3倍から4倍ほどの長さがあり、作業量も多くてやりがいがありました。
初参加者の方に頑張って頂きました。
ありがとうございます。

昼食後には、初参加の方々もいらしたので農家さんのこれまでのついてのお話を聞く機会もあり
苦労や工夫のエピソードを聞くことで、農作業に対する視点が一層深まったと思います。

よいおやさいの作業班

なんとこちらでも玉ねぎの定植を行いました。
同じように丁寧に一本ずつ植えていきます。


午後の作業では、玉ねぎ以外の収穫作業も。白菜の収穫を行いましたが、中には虫食いのあるものもあり
自然との戦いを実感しました。
また、大根や人参も収穫しましたが、土の中から顔を出す立派な野菜を見ると、
大事に育てた苦労が報われるような気持ちになります。

同じ日に場所は違えど、同じ玉ねぎを植えたとはいえ、畑ごとに作業環境や方法が微妙に異なり、
どの畑の玉ねぎが最もおいしく育つのか楽しみで、ぜひ食べ比べてみたいですね。

お土産もたくさん(人参、大根、白菜、さつまいも、水菜等)あり
肌寒さが残る中でも心温まる経験ができ、充実した一日となりました。

帰りは、いつものように「ばんどうの湯」の温泉で疲れを癒やし帰路につきました。
参加者の皆様、大変お疲れ様でした!